デスノート以来!藤原竜也&戸田恵梨香共演ドラマ「リバース」あらすじ(完全ネタバレ)

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湊かなえの人気小説「リバース」が、戸田恵梨香さんと藤原竜也さんの共演で日テレ金曜ドラマにドラマ化することが決定しました。

戸田恵梨香さんと藤原竜也さんはデスノート以来の共演です。

今回は、湊かなえ原作の「リバース」あらすじと完全ネタバレを紹介します。(ドラマや小説を読みたい人は、ネタバレとなりますので読まないでください。)

 

 

湊かなえ「リバース」あらすじ(ネタバレ)

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主人公・深瀬和久(藤原竜也)はニシダ事務機株式会社に勤める入社3年目の営業マン。

とりたてて何か特技があるわけでもない、平凡なただのサラリーマンだった。

 

ある日、深瀬は「クローバー・コーヒー」でパン屋の仕事を終えて帰ってくる彼女の美穂子を待っていた。

 

部屋に入った美穂子は、どこか深瀬を疑うような目で、あれこれと問い詰めてきた。

そして、美穂子は店に届いたという一通の封筒を深瀬に手渡した。

 

中には1枚の紙。印刷された文章は1行だけ。

「深瀬は人殺しだ。」

その手紙を見た美穂子は、「過去に何かやましいことでもあったの?」と質問する。深瀬には、その心当たりがあった。

誤魔化すことはできないと思った深瀬は、その過去について美穂子に語り始めた。

 

 

第2章(深瀬がかかわった3年前の事件)

3年前、大学時代にゼミ生仲間とともに、深瀬は斑丘高原に行くことになった

言い出したのは村井隆明で、叔父が別荘を持っているため、そこに行くことを提案したのだった。他のメンバーは、広沢由樹、浅見康介、谷原康生で、5人で斑丘高原行くことになった。


だが、村井は旅行前日に交通事故を起こし、遅れることとなった。深瀬は、広沢、浅見、谷原とともに先に別荘に向かった。

 

深瀬は浅見、谷原、村井の3人は苦手だが、広沢のことは慕っていた。

しかし、広沢は昼ご飯だけは4人とは分かれて食べていた。

 

酷い雨となり、予定していたバーベキューができなかったが、夕食をとって楽しんでいると、村井が駅から「迎えにきて欲しい」と電話をしてきた。

 

タクシーも1時間待ちであり、何より、別荘を提供したのは村井であるため、迎えに行かないこともできない。

大雨の中山道を運転するのは難儀なことであり、さらに、広沢、浅見、谷原は酒を飲んでしまっており、クルマを運転できない。深瀬は、酒を飲んでいなかったが、免許を持っていなかった。就活の時期ということもあり、飲酒運転で取り締まりを受けるといったことで人生を棒に振りたくはないと押し付けになるが、

 

結果、広沢が引き受けることになった。

本来ならば、引き止めるべきなのであるが、深瀬は言い出せず、せめてもの償いに、眠気覚まし・酔い覚ましとして、美味しいコーヒーを淹れて広沢に渡した。

その後、一時間経っても村井と合流することができず、何の連絡もないことを不審に思ったことから、浅見・谷原は広沢を探しに行った。そこで、ガードレールを突き破り、崖下に転落して燃えているクルマが発見された。翌日、警察の調べで、広沢が死亡しているのが確認された。

警察や両親には、広沢が飲酒していたことは3人とも暗黙の了解として伏せていた。大雨の中、そして曲がりくねった山道、広沢が免許をとりたてであった事実、そして飲酒運転といった条件が重なり、起こってしまった事故なのだと3人は思っていた。

 

だが、心のどこかでは、広沢の死に自身らが加担しているという後ろめたさを感じていた。

 

第3章(広沢の事故)

深瀬は、3年前の出来事を美穂子に"懺悔"した。

深瀬は美穂子が「あなたは悪くない」と言ってくれると期待したが、

美穂子は「あなたにも後ろめたいことがあるのでは」と言い残し、深瀬の元を去った。

それからは、しばらく彼女には会うことができなかった。

 

そんな中、現在は高校教師の浅見にも「浅見は人殺しだ」という同様の手紙が送られ、さらに村井、谷原にも同様の手紙が送られていた。

さらに、谷原は酔って帰宅しようとしたところ、駅のホームから何者かに突き落とされ、あわや轢かれてしまうところ、間一髪で逃げ出すという事件が起こった。

そのことから、深瀬は村井や浅見らと会い、広沢の死にまつわる事実を知る何者かが、今回の手紙や谷原のことを引き起こしているのではないか、と考える。

 

常識的に考えれば、犯人は広沢と親密な関係にあった人物だろう。そういえば、広沢に彼女はいたのだろうか?

村井や浅見、それに谷原は、それぞれ広沢と親交があったようで当時のことを思い出しながら語りだす。

 

このときになってようやく深瀬は思い知った。

(親友だと思っていた広沢のことを、自分は何も知らない)

広沢のことをもっと知りたい。そう思った深瀬は、犯人探しに乗り出すことにした。

 

 

深瀬は、広沢の周囲の人間について調べる必要があると考え、広沢の地元に行って調査を行うこととなった。

広沢の両親や同級生らに、「追悼文集を作る」という名目で話を聞くことになった。

 

そこで、広沢には彼女がおり、その彼女は高校の同級生であったことを知る。そして、その彼女とは、深瀬もよく知る人物だった。

深瀬は、しばらく足が遠のいていたコーヒー専門店「クローバー・コーヒー」に行く。そこで、美穂子に久しぶりに会った。広沢の彼女とは、美穂子のことだったのだ。

 

 

第4章(広沢の素性を探る)

広沢由樹とは、いったいんな人間だったのか?

深瀬は、広沢の周囲の人間について調べる必要があると考え、広沢の地元に行って調査を行うこととなった。

広沢の両親や同級生らに、「追悼文集を作る」という名目で話を聞くことになった。

 

 それによって分かったことは、

・広沢由樹は運動神経が良い。大柄な体格も手伝い、野球では無類の強さを発揮していた。

・広沢由樹は度量が大きく、優しい。イジメに加担せず、かといって争うこともせず、いじめられていた子を助けていた。

・広沢由樹は派手なグループの人間とも違和感なく付き合っていた。

深瀬の知る広沢など、ほんの一部分でしかなかった。

広沢は誰からも好かれる出来た人間だったようだ。決して、自分と同類などではなく…。

 

愛媛から去る前に、深瀬は広沢の両親から気になることを聞いた。

自分たち大学のゼミ仲間の連絡先を両親から聞き出していた人間がいる。

 

広沢の高校の同級生である古川という男だった。

古川は広沢の親友を自称していたが、広沢といることで地味で目立たない自分を隠そうとしていた…という印象らしい。

深瀬(まるで、俺のようだ…)

この古川という男が一連の事件の犯人なのだろうか?

古川は広沢を追って都内の大学に進学していたらしい。

 

第5章(広沢の彼女とは?)

広沢の同級生から借りた卒業アルバムを開いた深瀬は愕然とした。

(なぜ、この人が写っているんだ!)

こんな偶然など、あるのだろうか?この人物こそが犯人なのかもしれない…。

しかし、だとしてもまずは古川だ。

自分と似たものを感じる…古川だけは飛ばしてはいけない。

電話をかける。深瀬は古川と会うことになった。

 

そうして会った古川は、やはり深瀬とよく似ていた。

外見ではない。どこか根暗で、小心者で、臆病で…。屈折の仕方がそっくりなのだ。

成績がいい反面、クラスの連中と馴染めなかったこと。

そんな連中を心中で見下しながら、どこかでは仲間になりたいと思っていたこと。

そんな自分にとって、広沢は理想的な人物だったこと。

古川が話すことは、そのまま深瀬の人生にも当てはまる。

広沢と一緒にいることで、自分は劣等感から解放され、一段高いレベルの人間になったような気がしていたのだ。

しかし、それは逆に言えば、広沢の足を引っ張っていたのだともいえる。

古川は大学時代もずっと広沢と行動していたが、常にそのような不安をも抱えていた。

そして、古川はついに広沢を解放しようと決心した。

「おまえみたいな偽善者とつきあうのは、もうまっぴらだ」

古川は嫌われるためにわざと最悪な言葉を言い放ち、広沢の前から去った。

古川「…だって、彼女がいるのにデートにいつも自分を誘ってくれるなんて変だろう?」

 

しかし、古川が断腸の思いで身を引いたのに、また同じように広沢に寄生する人間が現れてしまった。

深瀬だ。

深瀬「…それで、あの手紙を送ったの?」

古川「手紙?」

古川が深瀬たちの連絡先を聞いたのは、深瀬と同じく広沢の最後の一年が知りたかったから、ということらしい。

古川は犯人ではない。

ならば、やはり「あの人物」が広沢の彼女であり、一連の事件の犯人なのか?

深瀬は卒業アルバムで見つけた名前を口にする。

深瀬「広沢の彼女…木田瑞希さんかな」

浅見と同じ学校に勤める教師。

古川「は?」

しかし、違った。

古川「5組のカワベだよ」

木田瑞希は広沢の彼女ではなかった。

 

5組のカワベ…卒業アルバムでその人物の顔を見た途端、深瀬はすべてを悟った。

谷原に確認してみる。彼女は谷原が所属する草野球チームのマネージャーでもあったそうだ。

谷原が線路に突き落とされたときも、一緒だったらしい。

やはり、彼女が犯人だったのだ。

 

久々に「クローバー・コーヒー」に寄り、頼み込んで貸し切りにしてもらう。

『俺はただ、広沢由樹がどんな人間だったか知りたいだけです』

彼女にメールする。きっと来てくれるはずだ。

そうして、彼女はやってきた。

越智美穂子が、ゆっくりと店のドアを開けて入ってきた。

 

真相1

美穂子は広沢の高校時代の同級生だった。

とはいえ、特別に親しかったわけではない。

ただ、広沢の方は美穂子に好意を抱いていた。

大学進学後、広沢はたまたまパン屋で働いていた美穂子と再会したことをきっかけに、告白。

もともと美穂子の方にも好意があり、2人は恋人になった。

 

2人は幸せな日々を過ごし…

そして、あの事件が起こる。

 

美穂子は、ショックのあまりしばらくは法事にも出席できなかったという。

やっとのことで3回忌に顔を出した美穂子は、その後の同窓会に出席した折、広沢の最後の一年について詳しく知りたくなった。

そこで美穂子は友人の木田瑞希を伝って、浅見にコンタクトを取った。

そこから他の3人の情報を得て、谷原にはマネージャーとして、深瀬にはコーヒー店の常連として、接触していった。もちろん村井にも。

目的は、広沢の最後の一年を知ること。

この時点では復讐など、美穂子の頭の中になかった。

 

4人のゼミ生の中で、美穂子が特に注目していたのは深瀬だった。

理由は…

「カズくんは由樹にとって特別な友達だったから」

広沢は古川のことも、深瀬のことも、本当に大切な友人だと思っていたという。

(広沢も俺のことを大切に思ってくれていた…!)

深瀬はカウンターに突っ伏して泣き出してしまう。

美穂子はそんな深瀬の背を優しく撫でていた。

 

美穂子と深瀬が好きあっていた気持ちに、嘘はなかったのだ。

 

真相2

だが、美穂子は3年前の真実を知ってしまう。

それも、今の恋人である深瀬の口から。

最初に送られてきた手紙…『深瀬和久は人殺しだ』

実のところ、あの手紙は美穂子のファンが送ったただの嫌がらせだったのだ。

それなのに、深瀬はすべてを話してしまった。

 

怒りに燃えた美穂子は他の3人にも同様の手紙を送りつけた。

「何もなかったように振る舞っているのが許せなかった。だから、思い出させてやろうと思った」

しかし、何も線路に突き落とすことはないはずだ。

「だって、谷原くんは!」

 

谷原はもともと美穂子のことを狙っていた。

その日、谷原は飲み会の帰りに飲酒運転して美穂子を送ろうとしただけでなく、電車のホームでそのことをちくりと注意した美穂子にこんなことを言ったのだ。

「その時は俺、免許持ってなかったから、山道の運転って相当大変なんだって思ってたけど、今なら、これくらい飲んでても全然いけると思うんだよね。要は反射神経。でも、あいつ野球は上手かったんだよな。まあ、運が悪かったってことかな」

さらに、谷原は「心配かけてごめん…」と美穂子に抱きつこうとしたという。

気づけば、突き飛ばしていた。

谷原は相当に酔っていたため、そのことを覚えていないのだ。

 

美穂子「わたしはどうしたらいいと思う?」

それは、深瀬自身も自問しなければならない問いだ。

答えはわからない。しかし、広沢ならどうするだろうか?

これから、もっと広沢の関係者を訪ねてもっと広沢について知っていこう。

深瀬「そうやって出会えた広沢が、答えを教えてくれるような気がするんだ」

広沢由樹について知ったことを書き留めておくノートをいっぱいにしよう。

「わたしも一緒に書かせてもらっていい?」

ノートの上に美穂子が手をのせた。

「もちろん」

深瀬はその手に自分の手を重ね、きつく握りしめた。

 

 

終章

話は終わった。心配そうにしていた「クローバー・コーヒー」のマスターと奥さんにコーヒーを注文する。

すると、さっそく美穂子がノートに一行の文章を書いた。

『広沢由樹はそばが食べられない』

深瀬「えっ、そうなの?」

美穂子「知らなかったの?蕎麦アレルギー」

そういえば、あの旅行の時も1人だけ蕎麦屋には行かなかったっけ。てっきりカレーが食べたいだけなのだと思っていたが…。

 

奥さんがおすすめだと言って、蜂蜜の瓶をいくつか取り出す。

蜂蜜をコーヒーに入れると美味しい。

それを発見したのは広沢であり、深瀬が奥さんに伝えたところ、マスターもすっかり気に入ったのだという。

ずらりと並ぶ瓶。マスターのおすすめだという濃い色の蜂蜜をなめてみる…どこかで食べた味だ。

奥さん「深瀬くん、これは何の蜂蜜かわかる?」

リンゴだろうか?…わからない。

奥さん「ハズレ。正解は・・・、蕎麦の蜂蜜です」

蕎麦。

 

――俺、行くわ。

その夜、深瀬は運転する広沢のためにコーヒーを淹れた。

広沢は蜂蜜入りコーヒーが好きだ。

深瀬は、途中の道の駅で買った原材料不明の蜂蜜をコーヒーに入れておいた。

あれは…蕎麦の蜂蜜だったのか。

 

深瀬の耳に広沢の最後の言葉がこだまする。

――じゃあ、行ってくる。

広沢を殺したのは、…俺だったのか。

<リバース・完>